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文章で指定した理想の顔を作ってくれる「キャラクリ支援AI」が登場!

2023.03.13 Monday

数時間かけていたゲームのキャラクリが一瞬で終わるかもしれません。

中国のNetEase社によって行われた研究により、文章を入力するだけで、その通りのキャラクターモデルを作ってくれるAIが開発されました。

研究では、ブルース・リーやオバマ元大統領などの実在する有名人だけでなく「犬男」などの抽象的な名称の入力でもAIが上手く3Dモデルを生成している様子が示されています。

またプレイヤーは生成されたキャラに対してさらに細かく調整を行うことも可能であり、好みのキャラクターをより短時間で作り込むことも可能になるといいます。

研究では2023年末発売予定のオンラインゲーム「Justice Online」のキャラメイクシステムを利用してその性能が試されています。

研究内容の詳細は2023年3月2日にプレプリントサーバー『arXiv』にて公開されました。

Zero-Shot Text-to-Parameter Translation for Game Character Auto-Creation https://arxiv.org/abs/2303.01311

「キャラクリ支援AI」文章からキャラの顔を作ってくれるAIが開発!

「キャラクリ支援AI」文章からキャラの顔を作ってくれるAIが開発!
「キャラクリ支援AI」文章からキャラの顔を作ってくれるAIが開発! / Credit:Rui Zhao et al . Zero-Shot Text-to-Parameter Translation for Game Character Auto-Creation . arXiv (2023)

3Dモデリング技術の向上により、近年のロールプレイングゲーム(RPG)ではプレイヤーの分身となるキャラの顔を、かなり細部に至るまで設計(キャラクリ)できるようになってきました。

しかし細部までキャラクリできるゲームでは、設定すべきパラメーターが膨大な量に昇るため、こだわればこだわるほど、膨大な時間がかかってしまう場合もあります。

そこで近年になって着目されるのが、キャラクリを支援してくれるAIの存在です。

たとえば以前に行われた研究では、プレイヤーが用意した顔画像を参考にしてキャラクリを自動で行ってくれるAI「F2P」が提案されました。

しかし既存の「F2P」は多種多様の顔画像に広く浅く対応するため、いくつかの顔パーツにかんして制御を諦めており、結果としてプレーヤーによる追加の微調整を必要とされていました。

またこのシステムでは、想定するキャラクターの顔を再現した画像が必要となります。

そこで今回NetEase社の研究者たちは、文章を打ち込むだけで3Dのキャラクターの顔を自動生成してくれるキャラクリ支援AI「T2P」を開発しました。

このキャラクリ支援AIはプレーヤーが入力した文章の内容を把握して、これまで人力で調整していた複数の顔パーツのパラメータの最適なセットを自動生成するように訓練されています。

「キャラクリ支援AI」文章からキャラの顔を作ってくれるAIが開発!
「キャラクリ支援AI」文章からキャラの顔を作ってくれるAIが開発! / Credit:Rui Zhao et al . Zero-Shot Text-to-Parameter Translation for Game Character Auto-Creation . arXiv (2023)

上の図ではT2Pに打ち込まれた文章と実際に生成されたキャラを表示しています。

もちろんこのシステムは、使用するゲームが搭載しているキャラメイクシステムの制限を受けることになるため、常に意図通りに機能するとは限りません。

今回研究に使用された「Justice Online」のキャラメイクシステムでは上の図のように、「トランプ元大統領」をリクエストしても上手く生成できませんでした。

しかしジャッキーチェンやオバマ元大統領のように、幾つかのケースでは誰もが納得するようなソックリな風貌を描き出すことに成功しています。

「キャラクリ支援AI」文章からキャラの顔を作ってくれるAIが開発!
「キャラクリ支援AI」文章からキャラの顔を作ってくれるAIが開発! / Credit:Rui Zhao et al . Zero-Shot Text-to-Parameter Translation for Game Character Auto-Creation . arXiv (2023)

NetEase社はこの技術を2023年末発売予定の「Justice Online」で実装予定だと述べています。

ちなみに「Justice Online」は格ゲーとオープンワールドを融合させたオンラインゲームだという。

今回の技術は、他のもっと調整パラメーター項目が多いゲームや少ないゲームでも適用可能とのこと。

そのため研究者たちは将来的に、T2Pがより多くのゲームに採用される可能性があると述べています。

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