毎日30分のゲームで「統合失調症」が改善できると判明!
毎日30分のゲームで「統合失調症」が改善できると判明! / Credit: canva
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【原点にして頂点】マリオ64をプレイするだけで「脳の状態」が良くなる! (2/3)

2024.07.12 Friday

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100人に1人がかかる「統合失調症」の症状とは?

統合失調症は、自分の気持ちや考えがまとまらなくなる状態が続く精神疾患です。

約100人に1人が罹患するとされており、まったく珍しい病気ではありません。中でも思春期〜40代にかけて発症しやすいといわれています。

では統合失調症になると、具体的にどんな症状があらわれるのでしょうか?

まずは認知機能が低下することで、物忘れが多くなったり(記憶力の低下)、勉強や仕事に集中できなくなったり(注意・集中力の低下)、タスクの優先順位をつけて計画を立てることが難しくなります(判断力の低下)

それから次に、本来あるはずのものがなくなることを意味する「陰性症状」があらわれます。

例えば、

・今までできていた喜怒哀楽の表現が乏しくなる「感情の平板化」

・相手の話がうまく理解できなくなったり、比喩表現が使えなくなる「思考の貧困化」

・自発的に何かをしようとする意思がなくなる「意欲の欠如」

・やる気がなくなって、自分の世界に閉じこもる「引きこもり」

などが起こります。

統合失調症に見られる症状とは?
統合失調症に見られる症状とは? / Credit: canva

そしてさらにひどくなると生じるのが、本来ないはずのものがあらわれる「陽性症状」です。

これには例えば、

・誰かにずっと監視されているような気がする「妄想」

・自分しかいないのに誰かの声が聞こえたり、姿が見えてしまう「幻覚」

・思考が混乱して考え方に一貫性がなくなり、支離滅裂なことを話してしまう「思考障害」

などが挙げられます。

これらはどれも生活の質を落とし、社会交流を困難にする深刻な症状です。

そこでチームは、ゲームを使ったトレーニングがの接続性を高めて、症状を緩和できるかどうかを検証しました。

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