でかすぎぃ!カナダで発掘された「Tレックス」の化石が世界最大であると判明

animals_plants 2019/03/26
Credit: Amanda Kelley
Point
■1991年にカナダで発掘された「ティラノサウルス」のサイズが、全長13m、体重8.8トンと判明
■「スコッティ」と命名されたこのTレックスは、これまで発見された中で最も大きいサイズ
■さらに、平均寿命20歳のTレックスの中で、「スコッティ」は30歳に達しており、かなり長生きだった

これは恐竜好きには胸熱。

1991年にカナダで発見された「ティラノサウルス」の化石が、サイズ・年齢ともに世界記録を更新しました。

カナダ・アルバータ大学の古生物学者であるスコット・パーソンズ氏によると、化石から推定されるTレックスの全長は13m、推定体重8,870kg、さらに年齢は30歳に達するとのことです。

Tレックスに付けられた名前は「スコッティ」。名前のポップさに反して、これまでに見つかっているTレックスの中で、最大最強の個体であることが分かりました。

詳しいところは、3月21日付けで「The Anatomical Record」に発表されています。

An Older and Exceptionally Large Adult Specimen of Tyrannosaurus rex
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/pdf/10.1002/ar.24118

足かけ10年以上、骨格の復元に成功

実は、スコッティの化石自体は、1991年にカナダ中西部・サスカチュワンで発見されていました。しかし化石が埋められていた岩はとても硬く頑丈なため、骨を傷つけないよう、きわめて慎重な発掘作業が必要になります。

その結果、化石全体の掘り出しに10年以上、その後の骨格復元とサイズ・年齢測定にも長い月日を要しました。現在では全体の65%の復元に成功しており、大腿骨や背骨、肩の幅などから、その全長が割り出されています。

Credit:motherboard/「スコッティ」の全体像

スコッティという名前の由来は、当時の発掘チームが、化石を発見した際に、スコッチウイスキーで祝杯をあげたことから来ています。一応ティッシュは関係ないようです。よかった。

ティラノサウルスの平均サイズは、全長10mで体重が5〜6トンであると言われています。これまでに発見された最大サイズは、アメリカ・サウスダコタ州で見つかった「スー」と呼ばれるTレックスで、全長12m、重さは8.4トンに達します。

スコッティは、全長13m、重さ8.8トンですから、なんと「スー」より400kgも重いんですね。

「スコッティ」は百戦錬磨のご長寿ダイナソー

研究主任のパーソンズ氏によると、「Tレックスには、ヒョロッとしたほっそり体型もいれば、肉づきのいいガッチリ体型もいる」とのこと。今回のスコッティは、キング・オブ・ガッチリの称号にふさわしいでしょう。

スコッティはかなり長生きで、推定で30歳には達していたことが分かっています。Tレックスは、比較的早熟で死ぬのも早く、20歳に達していれば長生きな方です。また、文字通り「弱肉強食」の世界ですから、健康体でも長く生き残るのは至難の業です。

長生きしたスコッティの骨にも、他の恐竜と戦った傷跡が無数に残されており、肋骨が折れていたり、尾骨にライバルのものと思われる噛み跡も残されていました。

スコッティも、厳しいサバイバルをくぐり抜けて来たことがうかがえますね。まさに、百戦錬磨の恐竜王と言えるでしょう。そんな「スコッティ」も、今年の5月からカナダの王立サスカチュワン博物館にて、(あくまでも大人しく)展示される予定です。

『ナイト・オブ・ミュージアム』ばりに動き出さないことを祈りましょう。

適応力がスゴイ…。恐竜は小惑星の衝突直前まで繁栄していた?

reference: motherboardzmescience / written & text by くらのすけ

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