まさに目覚ましい成果
上のことを実行した結果、参加者からは「きちんと朝食を摂る日が増え、ストレスやうつ感情が低下した」という報告が確認できた。
素晴らしい結果だとは思うが、だいたいこれを聞いた夜型の人たちの感想も想像できる。
それができたら苦労はないのだ。
「そもそもAM2:30の就寝は我々の業界では夜更かしと呼ぶのであって夜型じゃない」と思う人もいるかもしれない。どうも朝日を眺めてから眠りに入る人たちは、論外過ぎて研究の対象にはならなかったようだ。
ただ、実際試して統計を取ることは科学において非常に重要なステップである。
起床時間、就寝時間を普段より早めるというのは当たり前として、休日くらいゆっくり寝かせてくれよという甘え、朝食を面倒がって摂らない、夕食の時間を不規則にする、という部分は夜型の人が普段の生活で意識するべき問題なのかもしれない。
特に夜煌々といつまでも明かりを付けていたり、スマホの画面をベッドに入ってからも眺めているというのは、夜型、不眠の最大の問題かもしれない。
ルームライトを暗めにして夜は過ごし、朝は部屋を明るくするくらいなら実行できそうだ。
日当たりの悪い部屋はそれだけで夜型の原因になるかもしれない。朝薄暗い部屋で過ごさないように注意しよう。
今回の研究は、実行できるかどうかという根気の部分は除外した内容になっている。焦点は体質を努力によって改善可能なのかという部分だ。
やはり夜型改善に大事なのは、個人のやる気ということになるようだ。
早寝できないから夜型治せないと言っている人たちは、結局食べるのやめられないから痩せられないと言っているのと同じことなんだろう。