一瞬で広がるガソリンの火炎
これらの理由により、撒き散らされたガソリンは一瞬にして広範囲へ燃え上がり、高温の煙や炎が瞬く間に建物全体を包み込んだと考えられる。
ガソリンの着火は通常火災とは比較にならない速度で燃え広がる。そのため例え火災の備えが万全な状態だったとしても、火災報知器が鳴る時間も、防火扉が作動する時間も十分に得らない可能性が高いという。
これが多くの人が逃げ遅れてしまった原因かもしれない。
ナゾロジーもよくアニメネタを記事に挟むので、よく見ている人はアニメ好きがいると勘付いているかもしれない。
アニメ好きの多くは、京都アニメーションの作品に少なからず辛い時期を支えてもらったとか、行き場のない気持ちを救ってもらったという思いを抱いているのでは無いかと思う。
この火災事件は、知らない誰かに起きた痛ましい悲劇ではなく、どこかで自分を救ってくれた人たちに起きた悲劇と受け止めて衝撃を受けている人たちが多いだろう。
ネットでは、犯人の動機や、陰謀説、被害の状況などについて、様々な憶測や推理が飛び交っている。こうした状況に対して不謹慎だ、と不快に感じる人もいるかもしれない。
しかし、こうした推理合戦は、悪意の元に行われているのではなく、心理学的における防衛機制の「知性化」に当たる行動ではないかと考える。
あまりに悲しい出来事や、受け止めきれない出来事に対して、人は感情を閉じて、知的作業に集中することで対処する。そうして、心で感じたくない問題を頭で忙しく考えることで受け止めるのだ。
こうした記事の知識が、そんな知性化で悲しみを分散する人たちの助けになれば良いと願っています。