研究に基づく効果的な外国語学習法5選! 飲酒も効果的?

life 2019/09/16
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母国語ではない、新たな言語を学ぶことは簡単ではありません。いつかは習得したいと考え、「今年こそは…」というセリフを毎年のように口にしてしまう人も多いのではないでしょうか。

そんなあなたに、研究に基づいた「言語を学ぶ良い方法」を5つ紹介します。ぜひ参考にして、今後の学習に役立ててみてください。

1. 理解できなくても、とにかく言語のシャワーを浴びる

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新たな言語を習得する上で、大きな障壁となるのは母国語との発音の仕方がまったく異なることです。小さな子どもであれば、音の違いの聞き分けを身に付けることは難しいことではありませんが、大人はそうはいきません。

しかし、2019年の研究が希望に満ちた結論を導き出しました。

ネイティブのフィンランド語話者が4日間中国語を聞き続けた結果、脳波計から彼らの中国語を聞き分ける能力が高まっていたことが明らかになったのです。

この研究以前は、こうした変化は幼児期に特有のものであると考えられていたため、この研究の意義は非常に大きなものとなります。

つまり、大人がとにかく聞き流すといった受け身の学習を実行したとしても、学ぼうとしている言語能力を高めることができるということです。ジムで運動しているときや、料理を作っているときに「言語のシャワー」を浴びるようにするといいでしょう。

2. 文法を気にし過ぎない

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子どもたちは発音を簡単に身につけられるだけでなく、文法さえも自然に自分のものにしてしまいます。これまでこうした子どものアドバンテージは、具体的にはおよそ7歳までのものであると考えられてきました。

しかし、2018年の研究が、これまた希望的な結論を導き出しています。そこでは、そのアドバンテージは実際にはさらに10年長続きすることが示されているのです。

大人になって文法を学ぶことが難しいのは、すでにインストールされた母国語の文法による常識が邪魔をしてくるからに他なりません。それでは、大人が文法を学ぶ際に心がけるべきこととは、いったいどんなことなのでしょう?

2014年の研究では、「分析しすぎない」ことが奨励されています。研究の中では新たな言語を聞きながら、気が散るような他の作業をしていたグループが最も文法を習得できていたことが分かっています。

子どものような吸収力が欲しければ、あまり考えすぎず、子どものような態度で学習するのが一番効果的なのかもしれません。

3. 学ぶ時間帯に気を使う

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内容よりも軽視されがちな学ぶ「時間帯」についてですが、特に年配の方やティーンエイジャーは注意したほうがよさそうです。

2014年の研究では、年配の人々(60~82歳)の記憶力テストの結果について、午後1時と午後5時に実施したものより、午前8時30分と午前10時30分に実施した場合のほうが成績が良いことが分かっています。

また、16歳と17歳の女の子を対象とした2012年の研究では、午後9時に記憶力テストを実施した場合よりも、午後3時におこなったほうが成績が良いことが判明しています。

しかし、これはもちろん「午後には勉強しないほうがいい」というわけではありません。2016年の研究では、特にしっかりと睡眠をとって、翌朝に復習をするのであれば、午後の学習も効果的であることが示されています。

4. たくさん休憩する

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言語学習の合間にできるだけ多くの休憩をとるのが効果的であるということは、ひょっとすると直感に反するかもしれません。しかし、「spacing effect(間隔効果)」というものの存在を知れば、あなたは学習スケジュールを再考したくなるでしょう。

2007年の研究では、ある記憶を呼び起こすために「10%ルール」というものが奨励されています。これは、現時点から、その記憶を思い出したい日までの期間の10%分のインターバルを自らに与えるというものです。

たとえば、ちょうど1ヶ月先に大事な試験が控えているといった状況では、30日のおよそ10%にあたる3日間をインターバルとして、今日学習したものを3日経った後に復習すべきといったことになります。

しかし、たとえば1年後などさらに長期的なピークを考えるのであれば、このルールをそのまま適用することはできず、月に1度は復習をするなど細かなメンテナンスが必要となるでしょう。

また、2012年の研究では、10%ルールとは異なるプロセスの休憩が推奨されています。そこでは、人工言語を学び、ある程度まで熟練した19人の被験者が対象となっています。

研究では、言語学習後に被験者に3-6ヶ月の学習しない期間を与えましたが、その後におこなわれた文法テストでは、成績が落ちていなかったことが分かりました。

研究者はこの休憩期間に、人工言語に関する記憶が「宣言的記憶」から、長期記憶の一種である「手続き記憶」へとシフトしたと考えています。手続き記憶とは、自転車に乗ったり楽器を演奏する際に用いられる記憶であり、いわゆる「体が覚えている」状態を指すものです。

つまり、言語であっても勉強して、それをしっかりと脳の中で熟成させれば「体が覚える」ことで、いつでもその記憶を引き出せる状態になってくれるということです。

5. アルコールを注入する

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学習の邪魔になりそうなアルコールですが、2017年の研究が、必ずしもそうではないことを示しています。

アルコールにはワーキングメモリを含むあらゆるタイプの認知機能を弱らせ、集中力を低下させる働きがあるのです。

オランダ語を学習しているドイツ人を対称に行った実験では、「動物実験に賛成か反対か」といった内容を答えるスピーキングテストにて、テスト前にウォッカを飲んで血中アルコール濃度を0.04%まで上昇させた被験者のほうが、テスト前に水しか飲まなかった被験者に比べて良い成績を残していたことが分かりました。

どうしてこのようなことが起こったのか、研究でも科学的に説明することはできていませんが、おそらく外国語を完璧に話すことができないときに「恥ずかしい」と感じる気持ちがアルコールによって和らぎ、スピーカーが話す勇気を得られたことが考えられます。

しかし、研究で被験者たちが摂取したアルコールは「適量」であったということを忘れてはいけません。調子に乗って飲みすぎてしまえば、外国語どころか母国語さえも満足に喋れなくなってしまうことになりかねないでしょう。

 

目からウロコな5つの方法、あなたが実践してみたいと思うものはありましたか?

特に最後の方法は、シャイな日本人にとっては効果てきめんかもしれません。色んな方法を試して、自分に合った最適な語学学習法を模索していきましょう。

やはり日本語はヤバかった。 世界の言語難易度ランキング(英語圏)

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