2. 文法を気にし過ぎない
子どもたちは発音を簡単に身につけられるだけでなく、文法さえも自然に自分のものにしてしまいます。これまでこうした子どものアドバンテージは、具体的にはおよそ7歳までのものであると考えられてきました。
しかし、2018年の研究が、これまた希望的な結論を導き出しています。そこでは、そのアドバンテージは実際にはさらに10年長続きすることが示されているのです。
大人になって文法を学ぶことが難しいのは、すでにインストールされた母国語の文法による常識が邪魔をしてくるからに他なりません。それでは、大人が文法を学ぶ際に心がけるべきこととは、いったいどんなことなのでしょう?
2014年の研究では、「分析しすぎない」ことが奨励されています。研究の中では新たな言語を聞きながら、気が散るような他の作業をしていたグループが最も文法を習得できていたことが分かっています。
子どものような吸収力が欲しければ、あまり考えすぎず、子どものような態度で学習するのが一番効果的なのかもしれません。