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発電しながら作物育成。農家の救世主になるかもしれないソーラーシェアリングとは (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2019.09.12 Thursday

前ページ一石二鳥の「ソーラーシェアリング」とは

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日本での「ソーラーシェアリング」実用化

日本でもソーラーシェアリングを運用している場所があります。千葉にある「市民エネルギーちば」です。

ここでは、すでにソーラーシェアリングの積極的な導入が進められています。

こちらも同様に、ソーラーパネルを通常よりも高い3mに設置しているそうです。しかし、パネルを農地の真上に置いてしまうことで、太陽光を遮断してしまうのではないかという疑問が挙げられます。

「市民エネルギーちば」の農地/Credit:dot.asahi

確かに遮光率は一般の農地と比べて30%ほど高いそうですが、それでも日当たりが悪くなることはないのだそう。

パネル同士の間隔が広く取られていることもあって、日の移動により、太陽光が当たらない部分はありません。また、農作物が育つには一定の日光量さえ超えていれば問題ないので、ソーラーシェアリングでも十分に健康な作物を育てることが可能です。

むしろ、夏場などは過剰な日差しが抑制されるので、普通よりも質の良い作物ができることもあります。

「市民エネルギーちば」の農地/Credit:dot.asahi

また、農業経営に必要な費用も太陽光発電の売電収入から支払えるため、農家の経営安定にも繋がります。まさに一石二鳥の働きと言えるでしょう。

ソーラーシェアリングは今後、農業活性化の大きな一助となるかもしれません。

砂漠を緑に。砂を土へと変える技術が中国で開発される

reference: arstechnicadot.asahi / written by くらのすけ

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