日本での「ソーラーシェアリング」実用化
日本でもソーラーシェアリングを運用している場所があります。千葉にある「市民エネルギーちば」です。
ここでは、すでにソーラーシェアリングの積極的な導入が進められています。
こちらも同様に、ソーラーパネルを通常よりも高い3mに設置しているそうです。しかし、パネルを農地の真上に置いてしまうことで、太陽光を遮断してしまうのではないかという疑問が挙げられます。
確かに遮光率は一般の農地と比べて30%ほど高いそうですが、それでも日当たりが悪くなることはないのだそう。
パネル同士の間隔が広く取られていることもあって、日の移動により、太陽光が当たらない部分はありません。また、農作物が育つには一定の日光量さえ超えていれば問題ないので、ソーラーシェアリングでも十分に健康な作物を育てることが可能です。
むしろ、夏場などは過剰な日差しが抑制されるので、普通よりも質の良い作物ができることもあります。
また、農業経営に必要な費用も太陽光発電の売電収入から支払えるため、農家の経営安定にも繋がります。まさに一石二鳥の働きと言えるでしょう。
ソーラーシェアリングは今後、農業活性化の大きな一助となるかもしれません。