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地球最後のマンモスは「絶海の孤島」に生きていた (2/2)

2021.01.28 Thursday

2019.10.08 Tuesday

前ページ海面上昇で生息地が絶海の孤島に

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食事内容はウランゲリだけ変化なし

研究チームは、絶滅したマンモスたちの食事変化を調べるために、化石中の炭素や窒素、硫黄、ストロンチウムの含有度を調査しました。この割合の変化により、食事の変化も特定できます。

対象となったのは、シベリア北部とアラスカ、カナダ北西部のユーコン、そしてウランゲリ島から発掘されたマンモスの化石です。これらの化石に属するマンモスの生息年代は、約4万年前〜4000年前と大きな幅があります。

Credit:pixabay

しかしその中でウランゲリ島のマンモスだけ、化石中の炭素や窒素の割合に変化が見られませんでした。これはウランゲリのマンモスが、比較的安定した食料摂取が可能だったことを示しています。

ウランゲリのマンモスが長く生き延びたのは、このような理由からだと考えられます。

しかしこの孤島も、温暖化の影響で岩石が風化し、その成分である硫黄やストロンチウムが川へと流れ込み、飲み水の質が低下していました。隔離された空間は、彼らにとって決して「楽園」と呼べるものではなかったのかもしれません。

強靭すぎるクマムシ、ついに極限環境を生き抜くメカニズムが判明

reference: zmescience / written by くらのすけ

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