ペットの犬に舐められた男性が死亡、犬や猫が持つ「細菌」が原因

animals_plants 2019/11/27
Credit:depositphotos
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  • ペットの犬に舐められだ男性が、細菌感染し、敗血症や多臓器不全を引き起こして死亡する事例が発生
  • 初期症状として、高熱や呼吸困難を伴うインフルエンザと同じ症状が見られる

ドイツに住む63歳の男性が、ペットの犬になめられて感染症にかかり、死亡したとCNNなどが報じました。

男性はいたって健康で、持病や怪我もなく、直近の渡航歴もありません。前代未聞の死に、医師は首を傾げました。

しかし、男性を診断したブレーメン赤十字病院の医師によって、死亡原因は犬や猫が普通に持っている細菌であることが判明したのです。

インフル症状が出たらすぐ病院に

男性が病院に訪れたのは症状発症後の3日目。最初は、高熱と呼吸困難を伴うインフルエンザのような症状を訴えていたそうです。

入院後、病状は急速に悪化していき、身体中の皮膚が変色、血斑が見られ始めました。その後も、筋肉への血流が止まる敗血症や身体の壊死症状を併発しています。

当初、医師団は病原が分からず、途方に暮れていましたが、入院後4日目についに特定。原因は、犬や猫の健康な歯肉に存在する「カプノサイトファーガ・カニモルサス」という細菌だったのです。

発症後1週間の男性の右腕(クリックでモザイク無し) / Credit:Mader et al., EJCRIM

専門家によると、カプノサイトファーガ・カニモルサスは通常、人に対して深刻な感染症を引き起こす原因とはなりません。稀なケースとして、犬に噛まれたり、傷口をなめられたりすることで、発熱・倦怠感・腹痛・吐き気・頭痛を起こすことがあるそうです。

今年5月にも、アメリカ在住の女性が、子犬に傷口をなめられて細菌に感染し、両手足を切断するという事故が起きています。しかし、今回の男性の場合は、犬に噛まれたわけでも、傷口をなめられたわけでもなく、ただ舐められただけで細菌感染していました。

男性の症状は病原の特定後も悪化し続け、排尿の停止、低酸素症、腎不全や肝臓障害などを次々に発症。治療の甲斐なく、入院から16日目に多臓器不全が原因で死亡しました。

不可解な点は残りますが、この感染症の報告自体、年間100万人に4人以下の非常に珍しいケースです。医師団は、「犬になめられた後にインフルエンザのような症状を起こした場合は、念のためすぐ病院に行くように」と注意を呼びかけています。

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reference: sciencealertcnn / written by くらのすけ

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