7. ブラックホールも蒸発する?
スティーヴン・ホーキング博士はかつて、ブラックホールは天体のガスやチリを吸い込むだけでなく、粒子を宇宙空間に放出すると仮定しました。博士は、放散する粒子がブラックホールの質量とエネルギーをゆっくり剥ぎ取っていき、最終的にブラックホールは消失すると理論化したのです。
しかし、長年の間、物理学者たちは「ホーキング放射」と呼ばれるこの理論が、証明可能なものとは思っていませんでした。
ところが今年5月、ラボ内で作った人工ブラックホールを用いて、ホーキング放射が可能であることが実証されました。
ホーキング博士の仮説が理論的に正しいことが証明されています。