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ヒヒの母親は「子どもの死体」を10日間持ち歩くことがわかる (2/2)

2021.01.28 Thursday

2020.03.12 Thursday

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酷暑の中でも…

亡骸を持ち歩く期間については、母親の年齢や幼児の死亡原因などが関係しますが、最も大きな原因は生息環境にあります。

実は、死んだわが子を持ち歩く習性は、他の霊長類にも確認されており、例えば、チンパンジーやマカクなどは1ヶ月以上も亡骸を持ち歩きます。

これに比べると、最長で10日しか運ばないヒヒが非情にも思えますが、そうではありません。

画像
観察対象となったヒヒの母親/ Credit: Alecia Carter, UCL

というのも、チャクマヒヒが暮らすナミビア砂漠は、過酷な猛暑環境にあります。さらに、チャクマヒヒは、1日の平均的な移動距離が他の霊長類に比べはるかに多いため、亡骸を運ぶことが困難になるのです。

きっとヒヒの母親にとって、子どもの亡骸を置いていくのは苦渋の選択なのでしょう。

母から子への愛情は、ヒヒも人も変わらないようです。

ボノボの母親は息子の「お嫁さん」を探す手伝いをする

reference: phys.orgeurekalert / written by くらのすけ

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