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新型コロナウイルスはヨーロッパへ広がるために変異していた?ウイルスの系譜が明らかに (2/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.04.10 Friday

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東アジア型(B型)からヨーロッパに適応した最新型(C型)に変異

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C型は元は、B型から派生した娘グループだったが、オリジナルのB型が弱かったヨーロッパ人に対する感染能力を獲得し、主にヨーロッパにおいて独立グループを構築するほどの勢力に成長した。欧米での爆発的な感染はA型やB型の増殖傾向とは少し異なる。型の特徴かもしれない/Credit:pnas

そして、東アジア地域で十分な母数を確保すると、ウイルスはヨーロッパ人に適応した最新型(C型)の開発を行います

最新型(C型)ではヨーロッパ人をメインターゲットとした改修が行われており、北部イタリアから侵食を開始、ヨーロッパ全域を制圧していきました。

さらに最新型(C型)は同じヨーロッパからの移民の歴史を持つ南部アメリカへの浸透も可能で、ブラジルを起点に南米各地へと勢力を拡散していったのです。

北部アメリカにおいては、初期型(A型)による侵攻に次いで「B型」の増援(Bグループから伸びるアメリカを示す青)、そしてヨーロッパ人に対応した最新型(C型)が投入されはじめ(Cの中にもアメリカを示す青がある)、現在もっとも激しい感染が起こっています。

次ページ全世界的な母数を確保した後の変異

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