池の水を一つすくうだけで、豊かな生態系ができることを示すユニークな実験動画が公開されました。
動画は、「Atomic Shrimp」として活動する男性ユーチューバーが公開したものです。
小ビンの中にひとつのスモールワールドが完成するまでの2週間の軌跡を追っています。
ビンの中に「小さな世界」ができるまで
まずは、近くの古池から泥混じりの水をすくうことから始まります。
泥水の入ったビンにはフタをし、窓辺に置いておきます。
この時点では、泥で濁った水しか見えません。
しかし、最初の一夜が明けると、重たい泥がビンの底に沈下して、水の透明度が増していました。
水中には、なにやらうごめくものが見られます。
どうやら、扁形動物の一種である「ヒラムシ」のようです。
さらに翌日、ビンの水は一層澄んできて、粒のように小さなミジンコたちが多数見られるようになりました。
そして、刺胞動物である「ヒドラ」の登場です。
鮮やかな黄緑の胴体の先に、触手が放射状に生えています。
触手にはトゲがあり、通りがかる獲物をつかまえ、瞬時にマヒさせて引き寄せます。
日が経つにつれ、ビンの水はほぼ透明になり、さらに多様な生態系が広がり始めました。
最初からいたとは思えないほど色々な生物が姿を現しています。
「どこから湧いて出たのか」と不思議に思うほどです。
一杯の池水だけで、これほど豊かな生態系ができるのはなんとも不思議です。
さて、これからどんな世界が広がっていくのでしょうか。