世界初、これまで未発見だった「巨大マンボウの稚魚」がついに見つかる! 金平糖みたいでかわいい

animals_plants 2020/07/22
初発見された「ウシマンボウ」の稚魚/Credit: Kerryn Parkinson

世界最大級の魚類として有名なマンボウ属には、「マンボウ」「カクレマンボウ」「ウシマンボウ」のわずか3種しかいません。

中でも巨体を誇るのがウシマンボウです。

全長3メートル、体重2300キロという個体が見つかっていますが、専門家の話では、もっと大きくなると言われています。

その一方で、ウシマンボウの稚魚は、これまで一度も見つかったことがなく、海洋学者ですら確認できていません。

ところが今回、オーストラリア、ニュージーランドの共同研究チームにより、世界初となるウシマンボウの稚魚がついに発見されました。

大人になると巨大なウシマンボウでも、稚魚は見つからないのも納得の小ささだったようです。

マンボウの産卵量は一度に3億個⁈

大人のウシマンボウ/Credit: ja.wikipedia

ウシマンボウ(Mola alexandrini)は、極圏をのぞく世界中の温暖な海に分布し、クラゲやプランクトン、小魚を好物とします。

水深0〜600メートルまで生息しますが、海面すれすれに横たわっての日光浴は欠かせません。

これには、深海へ潜った後に体を温める目的やカモメに寄生虫を取り除いてもらう目的があるそうです。

日光浴をするマンボウ/Credit: ja.wikipedia

またマンボウは、あらゆる脊椎動物の中でもトップクラスの産卵量を誇ります。最大で1回に約3億個の卵を産むという説もありますが、孵化した大半の稚魚は成体まで生き残れません。

それでも産卵量の多さに変わりないので、ウシマンボウの稚魚が見つからないことは大きな謎となっています。

ついに発見!体長わずか5ミリ?

マンボウの稚魚は、非常に小さいことで知られており、果てしなく広い海で一から稚魚を探すのは得策ではありません。

非常に小さなマンボウの稚魚(※ウシマンボウではない)/Credit: scoop

そこで、ニュージーランド・オークランド博物館のマリアンヌ・ナイガード氏は、これまでに採捕され、博物館内に標本として保管されている稚魚の中からウシマンボウを探すことにしました。

不運にもマンボウの稚魚は、成体の姿と似ていないことから、見た目だけでは種類の特定ができません。

そのため、ナイガード氏は、マンボウに詳しく、DNA分析に優れたオーストラリア博物館のケリン・パーキンソン氏とアンドリュー・キング氏に協力を要請しています。

マリアンヌ・ナイガード氏(オークランド博物館の)/Credit: scoop
アンドリュー・キング氏(左)、ケリン・パーキンソン氏(右)/Credit: JAMES ALCOCK

長い苦闘の末、研究チームは、2017年にニューサウスウェールズ沖で採捕された個体の中に、ウシマンボウの稚魚を発見しました。

その姿がこちらです。

ウシマンボウの稚魚/Credit: Kerryn Parkinson

まるで金平糖のような愛らしい見た目をしています。体長はわずか5ミリで、DNA分析のために取り出した眼球は、極小の砂つぶ程度でした。

それでもDNA分析の結果、ウシマンボウの成体のDNAと見事に合致していました。

これは世界初の快挙であり、ウシマンボウのライフサイクルを明らかにする一助となります。

研究チームは今後、ウシマンボウの幼生〜成体になるまでの生育過程を解明するため、特定された稚魚を詳しく調べる予定です。

ナマコの口の中が異世界レベルの禍々しさだった

reference: iflsciencescoopsmh / written byくらのすけ
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