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「ワームホール」の生み出す時空のさざ波を予測。 重力波検出器による発見を目指す (3/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.08.01 Saturday

前ページ特殊な重力波

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ワームホールは見つかるのか?

しかし現状、ワームホールが発見される可能性は低いと考えられます。

ワームホールは理論上は存在可能でも、現実として時空のトンネルを開いておくためには負の質量を持った物質が支柱の役割を果たす必要があると言われています。

そんな物質は当然発見されていません。

しかし、この奇妙な重力波はLIGO、Virgoといった現在稼働しているレーザー干渉計重力波検出器ならば検出可能だといいます。

今回の研究も、もしワームホールが存在した場合、どのように検出されるかを予想するもので、発見できると言っているわけではありません。

けれど人類は天体観測によってビッグバンで宇宙が始まったことを特定し、かつては理論上の存在でしかなかったブラックホールの撮影にも成功しています。

別の宇宙とつながるような時空のトンネルを発見する日も、近い将来やってくるのかもしれません。

画像
Credit:depositphotos

この研究は、米国ヴァンダービルト大学の研究者William Gabella氏らによる研究チームより発表され、現在は未査読の状態でプレプリントサーバー arXiv上で公開されています。

The Sound of Clearing the Throat: Gravitational Waves from a Black Hole Orbiting in a Wormhole Geometry
https://arxiv.org/abs/2007.09135

「事象の地平面」を持たない新たなブラックホールの姿が理論的に導かれる。 情報問題も解決可能

質量が異なるブラックホールの衝突が初めて確認される

reference: sciencenews/ written by KAIN

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