星のソムリエ®が選ぶ、今月の星の見どころベスト3【2020年9月】

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credit: depositphotos

Reference: 国立天文台(1, 2), 星空年鑑2020, AstroArts(1, 2)/ written by ofugutan

夜空を見上げると、明るく並ぶ木星と土星が目を引きます。

また、夏の大三角やいて座など、見つけやすい星座がたくさんあり、にぎやかな星々が夜空を彩っています。

8月は夜でも暑く、長時間の観測は大変でしたが、9月になると朝晩は涼しくなる日が増えそうですね。

それに、日の出が遅くなってきているので、朝の観測もしやすくなってきていますよ。

それでは、「星のソムリエ®が選ぶ、今月の星の見どころベスト3【2020年9月】」をご紹介します。

Best3.25日(金) 木星、土星と月が接近

今月いっぱい、木星と土星は観測ベストシーズンといえます。

観測しやすいのは、日没から21時頃まで。並んだ2つの惑星は、南の空から西の空へ移動していきます。

9月25日(金)は、そんな木星と土星に半月を少し過ぎたくらいの月が近づき、3天体が共演します。

Credit: 国立天文台

なお、現在木星と土星の間は、だいたい握りこぶし1つぶんの間隔があいていますが、これから12月にかけてどんどん近づいていきます。

前に近かった今年の3月では、月や火星も集合し、幻想的な様子が見られましたが、また違った星々の共演を見ることができるかもしれませんね。

Good!:簡単に見つけられて、肉眼でも観測が楽しめる。週末なのでゆっくり観測できそう。

Bad!:特になし

Best2.6日(日)月とが接近

9月の上旬には22時頃、下旬には21時頃にはが東の空の見えやすい高さまで昇ってきます。

この時刻は、まだ西の空に木星と土星も見えるので、明るい3惑星を同時に楽しめますよ。

そんな大注目のですが、9月6日(日)に月と近づきます

Credit: 国立天文台

さらに、10月6日(火)に地球に最接近するため、その明るさはマイナス1.9等級にもなっています。赤く輝く姿は星の中でもっとも目立つでしょう。

肉眼でも十分美しく感じるとは思いますが、双眼鏡で同一視野に入るくらいなので、双眼鏡でもぜひ見てみましょう。

Good!:簡単に見つけられて、肉眼でも観測が楽しめる。木星と土星よりもの観測に適したタイミングはレア度が高い。

Bad!:特になし

Best1.14日(月)金星とプレセペ星団が接近し、細い三日月と共演

9月10日(木)~18日(金)頃まで、明けの明星の金星が、かに座のプレセペ星団に近づきます。

最接近するのは、14日(月)の朝。しかも、このときには細い下弦の三日月とも近づきます。

双眼鏡でのぞくと、同一視野内に金星、プレセペ星団、三日月の3つを同時に楽しめそうですよ。

Credit:  AstroArtsの情報を元に作成

プレセペ星団は、プレアデス星団(すばる)やヒヤデス星団に比べると知名度は少し低く、見たことがない方は多そうです。

プレセベ星団 / credit: depositphotos

今回は金星に双眼鏡をフォーカスするだけなので、見つけやすいです。周囲に10~20個の暗い星の集まりがあり、「これがプレセペ星団か」となるでしょう。

これまで見たことのない、星を観測できる良い機会なので、挑戦して知見を広げてはいかがでしょうか。

1位にした理由

Good!:見た目の美しさはもちろん、新たな経験ができそう。また、観測期間が長い。

Bad!:14日は月曜なので、早起きのハードルが高い。ただ、12~13日の土日にも観測は狙える。

★Challange.9月下旬~くじら座の変光星ミラとの共演が見られるかも

観測のタイミングが読めず、ミラがあまり明るくならないこともあるなど難易度が高いのでランク外としていますが、星好きならぜひ挑戦を。

くじら座のο星、ミラは明るさが変わる星「変光星」なのですが、毎年9月の下旬から10月の上旬にもっとも明るくなると注目されます。

なお、変光星とミラについては以前の記事で詳しく書いています。

極大となる日も、どれくらい明るくなるかも厳密な予想はできないので、9月20日(日)頃から夜空を見るときはミラを意識するくらいが良さそうです。

22時頃には地球への最接近をひかえて、明るく輝くのちょうど下にミラが位置するため、見つけやすそうです。

もしもミラが3等級まで明るくなれば、肉眼で見えるでしょうが、双眼鏡を使って探したいものです。上手くいけば、ミラと、2つの赤い星を比べての観測ができますよ。

Credit:  AstroArtsの情報を元に作成

以上、ベスト3【2020年9月】でした。

先月の「ベスト3」実際にどう見えた? レポート

今回のレポートでは、木星、土星、、金星が月と一緒に写っていることで、惑星の明るさの比較がよくできますので、そこにもご注目ください。

8月の星の見どころ」から、まず観測を行ったのは、Best2にあげた、8月2日(日)の「土星&木星と月の3天体が共演」です。

月が明るいので、惑星単独で見たときほどのキラキラ感は減少してしまいますが、それでも負けないのは、さすが惑星。

Credit: (8月2日20時頃撮影)月の左上に土星、右上に木星

また、Best2であわせて言及していた、「下弦の月と、が視野5度内に接近」も、雲がほんのりかかっていましたが、観測することができました。

Credit: (8月9日23時50分頃撮影)月の右上にあるのが

次に観測したのは、Best1の「明け方の空に金星と細い三日月が並ぶ」です。8月15日(土)と16日(日)に見られましたが、三日月の内側に金星が位置して、より絵になる16日(日)を狙いました。

観測を始めた日の出1時間前は雲がかなり多く、よく見えませんでしたが、だんだん雲が薄くなって美しい姿を観測できました。

Credit: (8月16日3時40分頃撮影)月の右上に金星、と説明が不要なほど目立っている

少しぼやっとはしていますが、幻想的と言えるかもしれません。金星は非常に明るいため、空が白んできても長い時間見え、空のグラデーションの変化ともに楽しめるのも魅力です。

Credit: (8月16日4時15分頃撮影)

最後にBest3の「ペルセウス座流星群の極大」の観測を12日(水)~13日(木)と行いましたが、世の中では一番話題になっていたものの、筆者のいる都内の天気はあまり良くありませんでした。

12日(水)の夜空は一部を除き雲に覆われていて、夜通し観察するのは現実的ではありませんでした。そして、13日(木)も数時間観測に挑戦したものの、見られたのは1つでした。

Credit: (8月13日23時頃撮影)空はこのような感じでした。なお、極大日には雲がかかっていました。

今月は、2018年の大接近に準じるほど地球に接近して非常に輝くと、まだまだ明るい木星、土星を一度に観測することができます。そうそうあるチャンスではないので、見逃さないようにしましょう。

また、来月の10月1日(木)は、中秋の名月となります。気候的に長時間夜空の下にいても心地よい季節になっていきますので、ゆっくりと星を見上げる時間をとってみてはいかがでしょうか。

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