アザラシ版『みにくいアヒルの子』
今回調査を担当する生物学者のウラジミール・ブルカノフ氏の報告によると、「アルビノアザラシは集団から完全に追い出されたわけではないが、敬遠されている兆候が見られる」ようです。
仲間はどこかよそよそしく、密に触れ合おうとはしません。やはり、自分たちとは違う体色に戸惑っているのでしょうか。
この光景は、アンデルセンの有名な童話『みにくいアヒルの子』を思い出させます。

一方で、ブルカノフ氏は「今のところ食欲は旺盛で、動きも活発ですし、母親からミルクを与えられる様子も確認されている」といいます。
調査チームは現在、アルビノアザラシを追跡観察しているところで、今後、集団から完全に排除された場合に備えて、保護の準備をしています。