深海に棲む「7本足のタコ」を浜辺で発見!ある場所に”幻の8本目”を隠していた(アメリカ)

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タコ、7本足
タコ、7本足 / Credit: Whidbey Camano Land Trust

米・ワシントン州、ピュージェット湾に面するウィドビービーチで、7本足の珍しいタコが発見されました。

先月29日の早朝に、浜辺を散策中の男性によって見つけられ、地元の環境保護団体「Whidbey Camano Land Trust」に報告されました。

その結果、このタコは正体不明の新種ではなく、カンテンダコ(学名: Haliphron atlanticus)」という非常にレアな種類と特定されています。

本種は、一般に「7本足のタコ」として知られますが、実際には8本目の足もあり、普段は体の中に隠しているとのことです。

赤いクラゲのような「カンテンダコ」

発見者の男性は、地元の取材に対し、「最初は巨大なクラゲが打ち上げられていると思いました。死んでいるのは明らかでしたが、正体が分からなかったので触ろうとしませんでした」と話しています。

確かに、ゼリー状の体にくびれのない頭部はタコに見えませんが、タコの足がはっきりと確認できます。しかし、その数は7本しか見られません。

タコ
タコ / Credit: Whidbey Camano Land Trust

男性が撮影したタコの写真は、地元の団体だけでなく、スミソニアン博物館やモントレー湾水族館研究所、アメリカ海洋大気庁(略称: NOAA)などにもシェアされました。

複数の専門家によると、カンテンダコと見て間違いないとのことです。

幻の8本目は目の下にある?

カンテンダコは、太平洋や大西洋の暖かい海に分布し、北方の寒い海域には見られません。

水深200〜400メートルの深海に生息するため、普段は人目につかず、発見されることも珍しく、生態のほとんどが謎に包まれています。

ただ、今回のピュージェット湾があるワシントン州は、カナダとの国境に位置しており、水温も低く、カンテンダコは生息していません。

これについて、NOAAの海洋生物学者であるエレイナ・ヨルゲンセン氏はアメリカに上陸したハリケーンによって、水面を漂流していたカンテンダコがピュージェット湾まで吹き飛ばされた可能性が高い」と指摘します。

タコ
タコ / Credit: Whidbey Camano Land Trust

問題の足の数ですが、一見すると胴体から生えている足は7本しか見えません。

しかし、実際は目の下にある袋の中にもう1本の足を隠しており、交尾のときにだけ取り出して生殖器として使っています。

また専門家によると、カンテンダコはタコの中でも最大種とされ、3メートルを超えるまで成長することもあるそうです。

発見された個体で、すでに1メートルほどあったそうですが、まだまだ成長途上だったのかもしれません。

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