下アゴの両はしにあった性器が外れたオス
下アゴの両はしにあった性器が外れたオス / Credit: Matjaz Kuntner
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交尾後メスに食べられないため、自ら「ペニスを切り離すクモ」は戦闘につよい (2/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.10.12 Monday

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メスを守る”強戦士”に変身

これまでの研究で、性器を切り離したオスは、一目散にあとを去るのではなく、メスの側にいて近寄ってくる他のオスを撃退することが分かっています。

しかも、性器を失ったオスは、スタミナや戦闘力が上がり、撃退率が以前の3倍以上に跳ね上がるのです。

これは性器を失うことで身軽になることが原因とされます。

マラバルジョロウグモモドキのメス
マラバルジョロウグモモドキのメス / Credit: natureoz

ある研究では、性器を1つ取り除くと体重が4%軽くなり、2つ取り除くと9%減ることが判明しました。さらに、性器なしのオスのスタミナは、性器を2つとも残しているオスより、80%も高くなっていたのです。

また、性器を失ったオスは、2度と交尾のチャンスがないので、死に物狂いで将来のわが子を守るのでしょう。

次ページメスを守るのは「精子の移送」に時間がかかるため

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