下アゴの両はしにあった性器が外れたオス
下アゴの両はしにあった性器が外れたオス / Credit: Matjaz Kuntner
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交尾後メスに食べられないため、自ら「ペニスを切り離すクモ」は戦闘につよい (3/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.10.12 Monday

前ページメスを守る”強戦士”に変身

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メスを守るのは「精子の移送」に時間がかかるため

オスが必死でメスを守るのは、切り離した性器から精子を送るのに時間がかかるためです。

過去の研究によると、オスの精子の30%は交尾中にメスの体内に送られるのですが、残りの70%は切り離した性器の中に残されます。

ここから全体の85%の精子(確実に受精できる量)を体内に移送するには、最低でも20分かかるそうです。

その間に、他のオスがやってきてメスの生殖孔から性器を取り外し、横取りされては元も子もありません。

オスは、自分の遺伝子が確実に残るのを見届けるまでは、命を賭してメスを守り抜くのです。

人生最大の大仕事をやってのけたオスに、思い残すことはもう何もないでしょう。

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