メスを守るのは「精子の移送」に時間がかかるため
オスが必死でメスを守るのは、切り離した性器から精子を送るのに時間がかかるためです。
過去の研究によると、オスの精子の30%は交尾中にメスの体内に送られるのですが、残りの70%は切り離した性器の中に残されます。
ここから全体の85%の精子(確実に受精できる量)を体内に移送するには、最低でも20分かかるそうです。
その間に、他のオスがやってきてメスの生殖孔から性器を取り外し、横取りされては元も子もありません。
オスは、自分の遺伝子が確実に残るのを見届けるまでは、命を賭してメスを守り抜くのです。
人生最大の大仕事をやってのけたオスに、思い残すことはもう何もないでしょう。