ガスゲーティングメカニズムと膜の構造
新しく作られた膜は、ハチの巣状の六角構造になっています。1つ1つの穴が通気口となっており、普段は空気などのガスが自由に行き来できます。
そしてこのハチの巣構造の表面は金属の膜(ガスゲート)で覆うことが可能。つまり、金属膜の有無で通気を制御できるのです。この仕組みは研究チームによって「ガスゲーティングメカニズム」と呼ばれています。
さらにこのガスゲートの開閉は、電圧の極性の切り替えによって簡単に行なえるとのこと。
つまり、電気エネルギーで簡単に空気の流れをコントロールできるのです。
ただしここまでの状態だと、CO2を制御していることにはなりません。
そのため研究チームは、2つのガスゲート膜の間に酸化還元反応を活性化させるカーボン吸着材を入れることにしました。
これにより、流入してきたガスから二酸化炭素のみを集めることができるのです。