約2400万年前の「古代サメの学校」を発見!狩りができない子どものサメは”教育を受けていた”かも(アメリカ)

2400万年前の古代サメの巣窟を発見
2400万年前の古代サメの巣窟を発見 / Credit: jp.depositphotos

アメリカ・サウスカロライナ州の沿岸部で、約2400万年前の古代サメの巣窟が発見されました。

この場所は、幼体のサメが大きくなるまで滞在する保育所として使われ、エサが捕獲しやすく、成長に最適な環境だったと見られます。

また、このサメは採取された歯の化石から、漸新世(約3400万〜2300万年前)に生きた「Carcharocles angustidens(以下、C.angustidens)」と判明しています。

約2300万〜150万年前に存在した巨大なサメの一種メガロドンよりも古く、本種の巣窟が発見されたのは初のことです。

サメの巣窟は”若モノの保護区”に使われていた

これまで、化石から推定される古代サメの巣窟は2ヶ所のみ知られていました。

1つは、中南米のパナマにある約1000万年前のメガロドンの巣窟で、もう1つは、南米のチリにある約500万年前のホオジロザメの巣窟です。

今回のサウスカロライナ州サマーヴィルにある「チャンドラーブリッジ地層」は、3例目となります。

調査の結果、C.angustidensの歯は合計で87本見つかりました。

新たに発見された歯の化石
新たに発見された歯の化石 / Credit: Addison Miller

内訳は、稚魚の歯が3本(3%)、幼体の歯が77本(89%)、成体の歯が7本(8%)でした。

幼体が多いことから、この場所は高い確率でサメの生育場所に使われたと見られます。

当時のサウスカロライナ近海には多種多様な魚類が分布しており、狩りに不慣れな子どものサメにとっては打ってつけの環境でした。

研究主任のロバート・ブーセネッカー氏(チャールストン大学)は「深海に進出する準備ができていない若いサメを保護する場所になっていた」と指摘します。

化石から”記録史上最大のサイズ”を特定!

歯の化石が見つかった場所
歯の化石が見つかった場所 / Credit: Addison Miller

87本の歯のサイズを分析したところ、全体の平均体長は4.8メートルでした。これは成体のホオジロザメの平均サイズと同じか、それ以上の大きさに当たります。

さらに驚くべきは、採取された成体の歯から史上最大のC.angustidensが発見されたことです。

これまでの最高記録は、ニュージーランドで発見された8.47メートルの個体でしたが、今回のそれは8.85メートルに達したと推定されます。

メガロドンよりは小さいものの、最大級のホオジロザメ(6m)を大きく上回るサイズです。

ブーセネッカー氏は「この発見は、C.angustidensがどこまで成長するかについての理解を刷新する」と話しました。

また、若い個体のための生育場所をつくるサメの適応戦略は、C.angustidensの系統から始まった可能性も示唆されています。

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