日頃からの重度のマルチタスクは脳の機能を低下させる可能性がある
日頃からの重度のマルチタスクは脳の機能を低下させる可能性がある / Credit:depositphotos
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「マルチタスク」の習慣は”脳を害して日常的な記憶力と注意力を低下させる”可能性がある

2021.01.27 Wednesday

2020.11.01 Sunday

sciencetimes https://www.sciencetimes.com/articles/27941/20201029/media-multitasking-adversely-affects-attention-memory-scientists-warn.htm

重度のマルチタスクへの従事は、記憶力と注意力を破壊するようです。

10月28日に『Nature』に掲載された論文によれば、重度のマルチタスクに従事していると、脳に負の変化が生じ、記憶力と注意力が大きく失われるという衝撃的な結果が示されました。

どうやらマルチタスクは脳の健康にとって、思った以上に悪影響があるようです。

いったいどうしてなのでしょうか?

マルチタスクに潜むリスクを瞳孔と脳波で測定する

注意力を瞳孔の大きさと脳波で測定する標準化された手順が存在する
注意力を瞳孔の大きさと脳波で測定する標準化された手順が存在する / Credit:depositphotos

テレビを見ながらネットの動画を同時に流し見しつつ、好きな音楽を聴き、別PCで会社の同僚にメールを送り、さらに同時に耳と肩で携帯電話を挟んで友達と楽しく会話をする…。

マルチタスクを極めた人ならば、いくつもの作業を並行して進められ、仕事しながら遊び、遊びながら仕事が可能かもしれません。

しかし、今回の研究結果は、そのような重度のマルチタスクに従事する人間は、重い代償を支払わなければならないことが判明しました。

研究者たちは18歳から26歳の80人の参加者に対して画面に映る画像を記憶してもらうテストを行うと同時に、参加者の瞳孔の大きさと波を測定しました。

瞳孔の大きさと脳波は、物事に対して注意が向けられ記憶が行われる最中に大きく変化することが知られています。

与えられた課題に対して参加者が十分な注意と記憶力を働かせているとき、目はより情報を積極的に取り込もうと瞳孔を広げ、脳波はリラックスモードから覚醒モードへと移行します。

逆に、瞳孔の収縮とリラックスモードの脳波であるアルファ波が発せられている時、人間は課題に対して注意力散漫になり、反応速度の低下が起こることが知られていました。

またテストに前後して、参加者には日頃の業務におけるマルチタスクの強度について答えてもらいました。

もし日頃のマルチタスクが記憶力や注意力に影響を与えなければ、実験結果にはマルチタスクの有無にかかわらず優位な差は生まれないはずです。

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