北海道と本州を二分する「ブラキストン線」とは
北海道と本州を二分する「ブラキストン線」とは / Credit: canva
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ヒグマは北海道にしかいない。 北海道と本州では生息する動物がちがう理由を知っていますか? (3/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.11.29 Sunday

『自然のしくみがわかる地理学入門』(水野一晴著、ベレ出版、2015) https://www.amazon.co.jp/%E8%87%AA%E7%84%B6%E3%81%AE%E3%81%97%E3%81%8F%E3%81%BF%E3%81%8C%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%82%8B%E5%9C%B0%E7%90%86%E5%AD%A6%E5%85%A5%E9%96%80-%E6%B0%B4%E9%87%8E-%E4%B8%80%E6%99%B4/dp/4860644301

寒い地域ほど大きくなる「ベルクマンの法則」とは?

ここで疑問をもうひとつ。

クマはクマでも、北海道のヒグマは本州のツキノワグマより大きく、極地のホッキョクグマはヒグマよりさらに大きいのはなぜでしょう?

これは、寒い地域ほど体が大きくなるというベルクマンの法則によります。

寒い場所に暮らす動物たちは、体から奪われる熱量を減らさないといけません。

体内でつくられる熱量は体重に比例し、体外に放出される熱量は体表面積に比例します。

そして、体が大きくなるにつれて、体重あたりの表面積は小さくなります(※体長がa倍になると体重はaの3乗倍になり、表面積はaの2乗倍になるから)。

ホッキョクグマ
ホッキョクグマ / Credit: ja.wikipedia

つまり、寒冷地の動物たちは、体を大きくして熱の生産量を増やしつつ、熱が奪われる窓口(表面積)を小さくすることで体温を保っているのです。

なので、北海道と本州の近縁種を比べてみると、北海道の方が大きいことに気づきます。

私たち人間でも、アフリカや東南アジアの熱帯では小柄で手足の細長い人が多く、ロシアやヨーロッパの寒い地域ほど大柄なイメージがありますよね。

これもみんな「ベルクマンの法則」にのっとっているのです。

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