吸収が良すぎる加工食品が「飢え」を呼び肥満に導くと判明
吸収が良すぎる加工食品が「飢え」を呼び肥満に導くと判明 / Credit:Canva . ナゾロジー編集部
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吸収が良い加工食品は「飢えを錯覚させ肥満を招く」と明らかに

2021.09.15 Wednesday

Scientists Claim that Overeating Is Not the Primary Cause of Obesity https://nutrition.org/scientists-claim-that-overeating-is-not-the-primary-cause-of-obesity/
The carbohydrate-insulin model: a physiological perspective on the obesity pandemic https://academic.oup.com/ajcn/advance-article/doi/10.1093/ajcn/nqab270/6369073

肥満の原因が食べ過ぎなら、食べ過ぎの原因は何でしょうか?

9月13日にハーバード大学の研究者たちにより『American Journal of Clinical Nutrition』に掲載された論文によれば、吸収が良すぎる食品が飢えの錯覚を引き起こし、食べ過ぎにつながっているとのこと。

加工食品のように吸収が良すぎる食べ物をとると、生きるために必要なエネルギーが途絶え、脳が飢えていると錯覚してしまうようです。

一見するとトンデモ説に思えますが、論文が掲載された『American Journal of Clinical Nutrition』は1952年に創刊された臨床栄養学の分野における権威ある科学誌です。

しかしいったいどうして吸収が良い食品を食べると、飢えてしまうのでしょうか?

エネルギー計算をもとにしたダイエット法には大きな穴があった

エネルギー計算をもとにしたダイエット法には大きな穴があった
エネルギー計算をもとにしたダイエット法には大きな穴があった / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

「食べるから太る」

「食べなければ太らない」

現代のダイエット理論では、上記のような、取り込むカロリーと使うカロリーのエネルギー収支が何よりも重要視されます。

生物も物理学的なエネルギー法則に従って生きているため、エネルギー収支さえ守っていれば誰でもやせられるハズだからです。

しかしハーバード大学のルートヴィヒ氏は、この基本的な考えに疑問を持っていました。

持続的に「食べ過ぎ」ていれば太るのは間違いないですが、既存の理論では「食べ過ぎ」を起こしている要因は「個人の問題」「食文化の問題」「幼少期からの習慣」といったあいまいな言葉で済まされており、科学的な解明が進んでいませんでした。

そこでルートヴィヒ氏らは、細胞レベルのエネルギー代謝を元にダイエット理論を組みなおしました。

結果、「食べ過ぎ」は細胞の飢餓が原因で起きているとの結論に至りました。

次ページエネルギーの取り込みに忙殺された細胞が飢えの原因

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