ユーザーは「動画広告」を避けたがる
ユーザーは「動画広告」を避けたがる / Credit: jp.depositphotos
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Users avoid focusing on over-stimulating animated advertising, study finds https://phys.org/news/2022-04-users-focusing-over-stimulating-animated-advertising.html
Advertising in app: a neuroscientific approach https://www.inderscienceonline.com/doi/abs/10.1504/IJIMA.2022.122243

2022.04.22 Friday

「動く広告」は認知負荷が高くて、逆にユーザーが避けてしまうと判明

スマホやパソコンで調べ物をしていると、いろんな場所に広告が貼られているのを目にします。

中でも目につくのが、CMのように動く広告です。

これは目にはつくのは確かですが、「気が散ってウザい」と思っている人は多いでしょう。

伊サクロ・クオーレ・カトリック大学(UCSC)は今回、目線を追うアイトラッキング技術を使って、「動画広告」に対するユーザーの反応を調査。

その結果、ユーザーは過度に注意を引く動画広告を避ける傾向にあることが判明しました。

これは、動画広告が「普通の静止広告より刺激が強く、認知負荷を増大させる」ことを示した以前の調査結果を補強するものです。

研究の詳細は、2022年4月6日付で科学雑誌『International Journal of Internet Marketing and Advertising』に掲載されています。

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動画広告は「ユーザーの目」を遠ざけていた

本研究主任のフェデリコ・カシオーリ(Federico Cassioli)氏とミケーラ・バルコーニ(Michela Balconi)氏はこれまで、ユーザーが動画広告に対し、どのように反応するかを調べてきました。

動画広告は今や、アプリ内のマーケティングツールとして一般的になっており、静止画の広告よりもユーザーの興味を引き、購買につながる可能性が高いと考えられています。

しかし近年の研究で、ユーザーの多くは、注意が散漫になるため、動画広告にあまり興味を示さなくなっていることが示唆されていました。

これは、広告をデザインするマーケティング企業にとって重要な意味を持ちます。

ユーザーは「動画広告」に目を向けたがらない?
ユーザーは「動画広告」に目を向けたがらない? / Credit: canva

実際に、今回のアイトラッキング調査では、動画広告が過度に刺激的であるため、ユーザーが目を向けたがらないことが示されました。

さらに、動画広告に対するインタラクティビティ(「広告をクリックする」など、ユーザー側からの反応)には、負の効果が認められています。

つまり、ユーザーは動画広告を踏まない傾向が強く、宣伝効果や購買力はむしろ下がっていたのです。

研究チームは、これについて、「動画広告が静止画よりも強い認知負荷を課すため、ユーザーはそれを避けたがる」という以前の調査結果を証明するものと述べています。

では、動画広告に取って代わるベストな宣伝手法は何なのでしょうか。

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