10.花のサンドイッチ
新進気鋭のアーティストの作品のようにみえるこれらですが、実はオスミア・アボセッタ(Osmia avosetta)と呼ばれるミツバチの一種の巣であり、花びらが3層にわたって重なり合ってできています。
花びらの間にはサンドイッチのように泥が塗られており、巣の中心部にハチの幼虫がいます。オスミア・アボセッタは、卵が孵る前に花蜜や花粉を内部に残しておき、最後に花びらで巣にフタをします。
巣1つにつき、中にいる幼虫は1匹のみ。トルコとイランで別々のチームがこの巣を発見しましたが、地域によって特徴があることも分かっています。
トルコのハチは黄色、ピンク、青、紫といった色を選ぶ傾向があった一方で、イランのハチは紫の花びらのみを使っていたとのことです。
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