チェリオス効果の測定
磁石と磁場を用いて、チェリオス効果で生じる力を測定することに成功しました。測定方法は次の通りです。
シリアルのように軽いプラスチック製のディスクを作成し、水面に浮かべます。片方に磁石を装着して、周囲に電流とコイルよって磁場を発生させます。磁石入りディスクは磁力によって移動させることが可能になります。
そこに、磁石なしのディスクを投入します。二つのディスクにはチェリオス効果が生じるので互いに引き寄せ合います。
次に、電流を流すことによって、磁石ありディスクに磁石なしディスクとは逆方向の力を加えていきます。2つのディスクが離れた時の磁力を計測することで、チェリオス効果の力を知ることが出来るのです。
この測定から、非常に興味深い結果が得られました。
チェリオス効果による物体同士の引力は、その質量の二乗に比例します。
加えて、物体同士の距離が近くなれば、その引力も強くなることがわかりました。チェリオス効果が働いて、ディスクが互いに接近しているとき、ディスクは互いに向かって傾いています。
そのため、ディスクが水面をより強く押し付けることになり、結果として水面からの反発力(上向きの力)が強くなっていたのです。こうした要素がディスク間の引力の増加に繋がっているようです。
チェリオス現象は、身近で不思議な現象が物理法則の元に成り立っていることを証明しています。科学が発展するにつれて、身近で不思議な働きは、さらに解明されていくのでしょう。