「カモフラージュ」の驚くべき仕組み
ハイジを見ると、簡単にカモフラージュをやってのけていますが、その仕組みはきわめて複雑です。
タコは、腕一本につき5000万の神経を持っており、ありとあらゆる方向に筋肉を動かせます。また、皮膚表面には色素細胞があり、これが収縮すると白っぽい色になり、弛緩すると茶色などの濃い色に変わります。
具体的には、色素細胞の中に「オモクローム」という生体色素が含まれており、これが黄色や赤色、黄土色などの色素を持っています。これらの色素は、筋肉が収縮・弛緩する方向、力加減によって、さまざまな色と模様を表現できるのです。
こうした複雑な動きを寝ながらやっているわけですから、ハイジはきっとただ者ではないのでしょう。