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【牛乳消費レシピ】レモンと牛乳でつくる不思議な「カッテージチーズ」!原理もカンタン紹介 (3/3)

2021.01.28 Thursday

2020.05.02 Saturday

前ページ実際に「カッテージチーズ」を作ってみた

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カッテージチーズができる原理「塩析」とは?

それでは、なぜ牛乳にレモンを加えると牛乳の成分が分離したのでしょうか? これには牛乳の成分と「塩析」という化学反応が関係しているんです。

牛乳の成分「コロイド」とは

実は牛乳の主成分は90%以上が水で、残りはタンパク質や乳脂肪、糖などからできています。乳脂肪やタンパク質は目で見ることはできませんが、原子や分子よりは大きい「コロイド粒子」と呼ばれています。

牛乳には様々な種類のコロイド粒子が含まれていますが、その中の「カゼイン」というタンパク質は水に溶けやすい性質(親水性)と溶けにくい性質(疎水性)を持ちます。

本来なら、牛乳中の脂肪分は油なので水には溶けませんが、この「カゼイン」と合体することで水に溶ける物質に変化します。

画像
ガゼインに囲まれた脂肪分のイメージ。外側の青丸と緑の棒が「カゼイン」。これらをまとめて保護コロイド(ミセル)とも呼ぶ。 / credit: 北九州市立大学

周りを囲む「カゼイン」のおかげで脂肪分は水に溶けていられるんですね。

塩析って?

脂肪分を水に溶かす「カゼイン」ですが、熱や大量の酸を加えると破壊されて、脂肪分と水を分離させてしまいます。この化学反応を「塩析」といいます。

実験ではポッカレモンの酸によって、「カゼイン」が破壊されて脂肪分が分離したわけですね。

美味しく食べるだけじゃなく、化学の勉強までできてしまう「カッテージチーズ」。ぜひ、家で作ってみてはいかがでしょうか。

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reference: cookpad , 「実験マニア」 / written by shuni

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