日本の研究者によりカビ菌の菌糸の上を細菌が高速道路として利用し通行料金も支払っていることが判明した
日本の研究者によりカビ菌の菌糸の上を細菌が高速道路として利用し通行料金も支払っていることが判明した / Credit:Life Science Alliance
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細菌はカビ菌糸の「高速道路」を移動して「通行料」も払っていた

2021.01.27 Wednesday

2020.10.03 Saturday

筑波大学 https://www.jst.go.jp/pr/announce/20200924/pdf/20200924.pdf / Life Science Alliance https://www.life-science-alliance.org/content/3/12/e202000878

細菌の世界にも高速道路と料金システムがあるようです。

9月22日に『Life Science Alliance』に掲載された論文によれば、細菌はカビの作る細長い菌糸上を高速移動移動できるだけでなく、降りる時には通行料としてビタミンB1を支払っていることが明らかになりました。

しかし、やろうと思えば細菌はタダ乗りできるにもかかわらず、どうしてカビに対して通行料を支払っていたのでしょうか?

共生関係を解き明かす

1gの土の中には日本人口に匹敵する菌類の世界が高速道路付きで広がっている
1gの土の中には日本人口に匹敵する菌類の世界が高速道路付きで広がっている / Credit:depositphotos

森林の土のわずか1グラムの中に1億個以上の単細胞型の細菌が存在するだけでなく、多細胞型のカビ菌の張り巡らせた菌糸の総距離が、数百メートルにも及ぶと言われています。

近年になって、この多細胞型のカビ菌が張り巡らせた膨大な菌糸が、単細胞型の細菌の移動と増殖に重要であることがわかってきました。

しかし両者の共生関係は十分に解明されておらず、具体的に何が起きているのかは詳しくわかっていません。

そこで今回、筑波大学の研究者たちは、単細胞型の細菌と多細胞型のカビ菌の関係を解き明かすため、両者を一緒の培地で育てることにしました。

すると、非常に興味深い現象が起きていることに気付いたのです。

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