3種類も新種のペンギンが誕生! 科学者が1種類だと思っていたものが実は別々のペンギンだった

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パルマー諸島のジェンツーペンギンの親子。
パルマー諸島のジェンツーペンギンの親子。 / Credit:en.wikipedia

新種の生物発見は、なにも未開の地域ばかりから報告されるわけではありません。

生物学の中では、これまでずっと1種と思っていたものが、実は別々の種だったという隠れ新種の発見もあるのです。

11月5日にオープンアクセスジャーナル『Ecology and Evolution』で発表された研究では、南極周辺に広く生息するジェンツーペンギンが実は4種の別々のペンギンであったと報告しています。

これらのペンギンは遺伝的に異なるだけでなく、物理的にも異なることが初めて明らかになったと研究チームは語っています。

>参照元はこちら(英文)

種とはなんなのか?

生物分類学的階級。
生物分類学的階級。 / Credit:Mykinsoラボ

生物の種という言葉はよく聞きますが、そもそも生物分類学における種の概念とは何なのでしょう?

種の定義には、1942年にマイヤーという研究者によって提案された「同地域に分布するとき、自然条件下で交配し子孫を残す生物グループ」という考え方が適用されています。

これはよく似た動物でも、近くに住んでいるのに交配しようとしないなら別々の種として考えましょうということです。

なので別種だからといって交配できないというわけではありません。人間が強制交雑によって植物の品種改良を行ったり、犬類に雑種が誕生したりするように交配自体は可能な場合があります。

種の分類については、よく似た動物がバラバラの生息地を持っていた場合、それが同種なのか別種なのか判断しづらいという問題を含んでいます。

そのため、私たちは多くの進化の枝を見落としている可能性があります。2016年に発表された研究では、世界の鳥類種について、これまで我々が考えていた数の2倍近い1万8000種いるという推定も報告されています。

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