草木を透かして見る雨の色「利休鼠」。色表現のバリエーションはその言語文化と密接に関連している。
草木を透かして見る雨の色「利休鼠」。色表現のバリエーションはその言語文化と密接に関連している。 / Credit:canva,ナゾロジー編集部
humanities

2021.09.29 Wednesday

人類の言語は「暖色系の色」に他より30倍も多彩な名前を持たせていたと判明! (3/3)

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ブラックホールの中に入って人間が調査をすることは可能なのか?

前ページ色の表現と言語の進化論的解釈

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地域で目立つ色、食に関する色を人は重要と考えている

暖色系の色は熟した果実と一致する
暖色系の色は熟した果実と一致する / Credit:canva

系の色は主に熟した果実の色と一致します。

果実の色に対して多彩な色表現を持つことは、食べるべき果実の選別に役立つでしょう。

そのため暖色系の色に人類の色表現ニーズが偏っているのは、美味しい果実を求めて人類の辿った、長い進化の帰結だと考えられます。

 

次に研究チームは、人間と同じ色覚システムを持つ霊長類について調べてみました。

すると、特定の地域に生息する霊長類が食べる果実の色は、その地域の言語とっても最も多彩な表現が行われる色合いと一致していることを発見したのです。

これは、単に果物について話す需要が高いということを言っているわけではありません。

果実の色が地域の人々の環境を構成する色として定着し、多様な色彩表現の生成に重要な役割を果たしていたのです。

同様の環境と人間の相互作用は色だけでなく、音や重さ、温度などさまざまな認知空間についても存在するだろうと研究者は語りました。

色の認識から進化論的な話にまで言及できるというのは、なんとも興味深い話です。

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