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禁忌の人体実験が可能に?人工臓器を組み合わせた「疑似人体」を開発 (2/2)

2021.01.27 Wednesday

2020.03.11 Wednesday

前ページ疑似人体の構成

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脳のオルガノイドだけが抱える問題

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5週齢の胎児に似た消しゴムサイズの脳オルガノイド。上の飛び出ている部分が発達中の大脳半球/Credit:オハイオ州立大学

近年、複数の研究によって複雑な構造を持つ人間の脳のオルガノイドが作られています。

これら高度な脳オルガノイドの中には大脳、中脳、小脳を供えたものも含まれており、中には活発な神経活動の結果、成長中の赤ちゃんに似た脳波が検出されているものもあります。

そのため一部の人々は、脳オルガノイドに意識が宿っている可能性に言及しています。

また、脳オルガノイドの発達はなぜか約10カ月で成長を停止することが知られていますが、その理由についてはわかっていません。

今後、技術の進展によって肺や胃といった各臓器のオルガノイドは限りなく本物の人間の内臓に近いものが作られると期待されます。

しかし、脳オルガノイドだけは「本物」に近づくことに倫理的な問題が伴うと研究者たちは考えています。

限りなく本物に近い培養脳には、本物の意識が芽生える可能性があるからです。

肝臓の全機能をもった「ミニ肝臓」を3Dプリンタで作ることに成功

reference: sciencealert / written by katsu

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