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ジュラ紀の哺乳類はただのエサにあらず!? 逆に巨大な恐竜の肉を食べていたと判明 (3/3)

2021.01.27 Wednesday

2020.08.02 Sunday

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哺乳類の肉食性も進化していった

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恐竜の子供を襲って食べていたと考えられる白亜紀の哺乳類(トリコノドン)/Credit:wikipedia

恐竜の時代が始まる前、地球は私たちの祖先である「ハ虫類型哺乳類」が支配していました。

しかしペルム紀と三畳紀の間に起きた巨大噴火と激しい気候変動により、ハ虫類型哺乳類のほとんどは死に絶え、体も小さくなってしまったのです。

またこの時期、海底から大量に解け出たメタンと酸素が反応し、大気中の酸素濃度は30%から一気に10%まで下降します。

この低酸素にいちはやく適応したのが恐竜の祖先であり、酸素濃度が回復すると、恐竜は巨大化して地球を支配しました。

しかし恐竜の陰では、私たち哺乳類の祖先もまた被害から回復して多様化を進めていたのです。

今回の研究の成果により、哺乳類の食の多様化が既にジュラ紀において、恐竜の死肉にまで及んでいたことが明らかになりました

この後、白亜紀に入ると哺乳類の肉食性はさらに増し、上の図のTriconodon(トリコノドン)のように恐竜の子供を襲って食べるものも現れます。

そして恐竜が絶滅すると哺乳類は優れた歯を武器に復権し、恐竜の血を引いた巨鳥を絶滅させ、再度地球を支配することになるのです。

研究内容はドイツのテュービンゲン大学のフェリックス・J・オーガスティン氏らによってまとめられ、7月19日に学術雑誌「The Science of Nature」に掲載されました。

The smallest eating the largest: the oldest mammalian feeding traces on dinosaur bone from the Late Jurassic of the Junggar Basin (northwestern China)
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00114-020-01688-9

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reference: newscientist / written by katsu

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