ヒナは体内に「天然のオムツ」を持っていた
この疑問について、米・ポートランド州立大学の鳥類学者マイケル・マーフィー博士が詳しく答えています。
![マイケル・マーフィー博士](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/10/ca92a5f3e1540aa9d8fc7491b22a996b-900x506.jpg)
巣の中の卵はおよそ2週間で孵化し、一度に複数羽のヒナが誕生します。生まれたばかりのヒナは目も見えず、空も飛べないので、さらに2週間を巣の中で過ごします。
ヒナの時期は天敵に狙われやすいので、毎日たくさんのエサを食べて、早く成長しなければなりません。
よく食べるのでうんちも出ます。この排泄に驚くべき秘密が隠されています。
なんとヒナは体内に「糞嚢(ふんのう、fecal sac)」という器官を持っており、うんちを薄い膜で包んで袋状にしてから排泄していたのです。
![うんちはパック詰めされていた](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/10/f1f5ea37af8e9e8e5e104fd4eeb66e2c-900x506.jpg)
親鳥は、ヒナがパック状のフンを出す瞬間に口でキャッチして、巣の中に落ちないようにします。
いわば、ヒナは体内に「天然のオムツ」を持っており、自動でうんちを包んでから排泄していたのです。
![うんちを出す瞬間にキャッチ](https://nazology.net/wp-content/uploads/2020/10/c78539ae4e0468de8b4b5b50c2ad11bd-900x506.jpg)