エウロパが太陽に背を向けた裏側でどのように光っているかを示した画像。
エウロパが太陽に背を向けた裏側でどのように光っているかを示した画像。 / Credits: NASA/JPL-Caltech
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木星の衛星「エウロパ」は暗闇でも輝く!?

2021.01.27 Wednesday

2020.11.10 Tuesday

NASA https://www.nasa.gov/feature/jpl/europa-glows-radiation-does-a-bright-number-on-jupiters-moon,phys https://phys.org/news/2020-11-europa-bright-jupiter-moon.html

木星を周回する衛星エウロパは、木星の強力な磁気圏によって絶えず強力な放射線を浴びています。

11月9日に科学雑誌『Nature Astronomy』で発表された新しい研究は、そんなエウロパ表面の氷が放射線を浴びると、組成によってそれぞれ異なった煌めきを放つという発見を報告しています。

木星の衛星は、新月の夜でも光り輝いてみることができるようです。

>参照元はこちら(英文)

エウロパ表面の謎

エウロパの表面画像。
エウロパの表面画像。 / Credit: NASA/JPL/University of Arizona/University of Colorado

木星には約80もの既知の衛星が存在していて、エウロパはそのうちの1つです。

このエウロパの興味深い点は、その内部にあります。エウロパの表面は氷で覆われていて、その氷の地殻の下には巨大な液体の海が隠されていると科学者たちは予想しているのです。

広大な海の存在は、地球以外で太陽系から生命を発見できる大きな可能性を示すものです。

この可能性を調査するために重要になるのが、エウロパの表面はどういう組成をしているのか? ということです。

エウロパの表面と地下に隠された海の想像図。
エウロパの表面と地下に隠された海の想像図。 / Credit: NASA/JPL-Caltech

エウロパの表面は氷で覆われていますが、その化学的な性質などについてはまだよくわかっていません。塩分を含んだ塩水の氷であるという予想はされていますが、それを明らかにする証拠はまだ見つかっていないのです。

強い放射線(高エネルギーの荷電粒子)が塩分の豊富な氷の表面に衝突した場合、相互作用によってそこでなんらかの物理的、化学的プロセスが発生するだろうという予測はあります。

そのため、ここから表面の組成を明らかにできるかもしれないと考えられていますが、そのプロセスがどういうものなのかはまだ明確ではありません。

また、ハッブル宇宙望遠鏡などの世界の優秀な望遠鏡たちも、まだその手がかりとなるようなデータは記録できていないのです。

次ページ実験室で偶然発見された放射線を浴びた氷の輝き

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