今年あなたはどんな天体イベントを鑑賞しましたか?
今年あなたはどんな天体イベントを鑑賞しましたか? / Credit:canva
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「2022年話題になった天文現象」&「2023年の観測おすすめランキング」

2022.12.31 Saturday

2022年も残りわずかですが、いろいろな天文現象がありましたね。

そこで、実際の観測のエピソードをあげながら、2022年の天文現象を振り返ります。

また、観測のしやすさや見応え、レア度を加味した来年2023年のおすすめ天文現象をランキング形式でご紹介します!

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2022年の天文現象振り返り

注目した天文現象と観測結果

1月4日:しぶんぎ座流星群

2022年は極大の予想時間も月明かりも、ほぼ最高の条件でした。夜明け前にベランダで15分ほど観測したところ、明るく長い軌跡を描く流星をひとつ見ることができました

4日は三大流星群の一つ「しぶんぎ座流星群」。今年は絶好条件だ!

5月1日:木星と金星が大接近

明るい2大惑星の接近で期待大の現象。「星のソムリエ®」仲間と観測条件のいいところにキャンプに赴き、良い望遠鏡とカメラで撮影をと狙っていたのですが…残念ながら雨で見られませんでした。

2022年GWのオススメ天文イベントを紹介! 明るさナンバーワンツー惑星が大接近! 昼間でも見えるかも!?

7月10日:さそり座の額にある星、δ(デルタ)星ジュバの星食

望遠鏡を通して見ることができました。ジュバは2等星なので普段なら肉眼で見えますが、当日はかなり月が明るく目立たなくなってしまい、思ったより地味でした。

10日の夜にさそり座の額の星が月に隠れる「星食」が観測できる!

7月21日:火星食

東京では火星が月に隠れた状態で月の出、出現だけ見られる状況でしたが、高度が7°と低すぎて観測は無理でした。

21日深夜は火星が月に隠れる「火星食」の観測チャンス!

8月13日:ペルセウス座流星群

もともと極大の予想時刻は朝10時のうえ、12日が満月で条件は良くなかったですし、ピーク当日は天候が悪かったです。翌日に観測したものの、流星は見られませんでした。

13日はペルセウス座流星群の極大日 満月でもベストな観測方法を解説

11月8日:皆既月食&天王星食

全国的に晴れのところが多く、全行程が見られたので盛り上がりましたね。皆既中の天王星食も、口径60の低倍率の望遠鏡で見られるか心配でしたが、天王星の潜入から出現まで全行程を見られました

皆既月食と天王星食
皆既月食と天王星食 / Crefit: ofugutan(都内ベランダで撮影)

皆既中の月の下の部分ギリギリに天王星が位置しており、潜入する直前の写真です。

11月8日(火)は「皆既月食&天王星食」が日本全国で観測可能!

12月1日:火星が最接近

火星はこの日だけ見えるというものではないので、2022年は徐々に明るくなっていく様子を楽しませてもらいました。来年1月くらいまでは、まだまだ楽しめそうですね。

12月1日は火星が地球に2年2カ月ぶりに最接近!

12月14日:ふたご座流星群

2022年は当たり年でしたね。月明かりは少しあったものの、さすが極大の予想が22時で観測に好条件な時刻。22時頃から30分の観測で7個の流星が見え、うち3個は1等星以上に明るいものでした!

14日はふたご座流星群が極大に! 年末の天文ショーを観測しよう

2022年の天文現象Best3は?

ほかにもナゾロジーでは「スーパームーン」や「オリオン座流星群」の観測情報なども紹介したのですが、期待値の高かった天文現象と結果は以上。ということで、個人的な2022年の天文現象Best3はこちらです。

  1. 皆既月食&天王星食
  2. ふたご座流星群
  3. しぶんぎ座流星群

次ページ2023年の天体観測おすすめランキングBest5

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