火星の調査に向かう探査機のイメージ画像。
火星の調査に向かう探査機のイメージ画像。 / Credit:NASA/JPL-Caltech
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水、生命、テラフォーミング… ロマンの塊「火星」について現在わかっている8つの真実 (2/3)

2024.06.19 Wednesday

2021.02.07 Sunday

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火星に見られる自然現象

火星のオーロラ

火星の夜にはオーロラが見えます。

これは空気中の酸素分子と、太陽光の相互作用によって生成されます。

火星のオーロラは非常にかすかで見づらいものですが、欧州宇宙機関が運用する探査機TGOは、これを画像化することに成功しました。

火星のオーロラを写したもの。左が通常の状態、中央と右がオーロラを写している。
火星のオーロラを写したもの。左が通常の状態、中央と右がオーロラを写している。 / Credit:Embry-Riddle Aeronautical University / LASP、CU Boulder

火星のオーロラはほぼ毎日発生していますが、残念ながら肉眼で見ることはできません。

これを見るためには赤外線ゴーグルが必要とのこと。

火星の夏は一日中「陽子オーロラ」が出現すると判明

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Credit:depositphotos

火星には雲があり、それはすりつぶされた流星でできている

火星探査機Curiosityが、2019年5月17日に撮影した火星の雲の画像。
火星探査機Curiosityが、2019年5月17日に撮影した火星の雲の画像。 / Credit:NASA / JPL-Caltech

大気は極めて薄い火星ですが、その上空には雲が存在しています。

地球では、雲の形成には塵や塩などの小さな粒子が核となって、そこに水蒸気が凝縮することで発生しますが、火星にはこのようなメカニズムは存在しません。

では火星の雲はどうやって生まれているのでしょう?

火星には、平均して毎日約2~3トンのスペースデブリが降り注いでいて、新しい研究は、この粒子が火星の雲の種になっていると報告しています。

これは磁気シールドの弱い、地球の極地でも、同じメカニズムで発生する可能性が高いと言われています。

火星の今日のお天気 火星探査機が休憩中に撮影した雲の映像をNASAが公開 – ナゾロジー

火星でも地震が起こる

地球と異なり、火星には活発なプレートテクトニクスがありません。

しかし、それでも火星に降り立った探査機は、火星の地震活動を検出しています。

地球の内部構造を調査する際、地震は重要な役割を果たしています。火星全体の構造を推測する際にも、この地震波が有効に活用できる可能性があります。

火星で初めて「活断層」を発見!テラフォーミングに期待がかかる – ナゾロジー

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credit: depositphotos

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